リーフレット制作 助成 しぶたね

小さなNPOを応援するグラフィックデザイナーが贈る
リーフレット フルオーダー制作の助成

2007年からNPOのデザインサポート活動を始め、
これまでNPOや中間支援組織のロゴやリーフレット、チラシなど、
40団体100件以上の広報物を手がけてきた林田全弘が贈る
郵便振込書付リーフレットの助成

審査員をも涙させる圧巻のプレゼンテーションで
見事助成を手に入れた団体は―――・・・

NPO法人
しぶたね

今、命が脅かされたり、日常的に医療(的)ケアが必要な重い病気をもつ子どもは日本に20万人以上いると言われています。

私たちはそんな子どもの「きょうだい」のための団体です。きょうだいたちは、病気についてわからない不安や、周囲の大人の目が自分に向かない寂しさ、プレッシャー、自責、悲しみ、怒り…様々な気持ちを感じながら成長していきます。

子ども時代に抱えた複雑な気持ちは人格形成にも影響し、大人になってもつらい気持ちを抱え続けるきょうだいもたくさんいますが、きょうだいの心を支える場は国内にほとんどなく、きょうだいも保護者も支援者も悩んでいる現状です。私たちはきょうだいが安心して過ごせる場をつくると同時に、きょうだいを支える活動を広げようと2003年から活動を続けてきました。きょうだいの抱えるつらさを社会で支えていくことを目指しています。

助成されたクリエイティブを見る!

審査員コメント 「プレゼン選考を聞いて、助成に至った理由を教えてください!」

「しぶたね」さんの“重い病気をもつ子どもの「きょうだい」を支える”という活動に,とても強く心が打たれました。
普通に兄弟で比べられることがあっても様々な想いを持つことがあるのに,「きょうだい」が重い病気にかかったら、どれだけ辛く、さびしい想いを感じるか…。
 
「しぶたね」さんのプレゼンを聞いて、初めて気づかされました.このような想いをもった「きょうだい」が沢山いること、また、そのような「きょうだい」を支えるための取り組みをされていることが、一人でも多くの人に伝わればよいと思い、今回の助成をきめました.

審査員プロフィール

大阪大学産業科学研究所
准教授. 博士(工学)

古崎 晃司 様

人工知能分野において,知識や意味(セマンティクス)を扱うための基盤技術である「オントロジー工学」を専門とし,様々な領域でのオントロジーの構築・利用,Linked Open Data (LOD)に関する研究に従事.LODチャレンジ実行委員会関西支部長,Code For Osaka実行委員,大阪市市民活動推進審議会委員,神戸市データ活用推進会議委員など,オープンデータやICT利活用に関わる活動にも注力.

制作陣コメント 「制作にあたり込めた想いを教えてください!」

azuki design

林田 全弘

「しぶたねさんの、ラストワンマイルをデザインの力で応援したい!」そんな想いを持って制作させていただきました。助成審査でお聞きする限りでは、潜在的にしぶたねさんを応援したい人たちがたくさんいらっしゃるように感じています。
ただ、“応援したい”と“賛助会員になる”には距離がありまして、その最後の一区間(ラストワンマイル)を、今回の郵便振込書付リーフレットが担えたらいいな、と思っています。かわいいイラストも、賛助会員募集を呼びかける文章も、そして社会的意義も、しぶたねさんは既にお持ちいただいてる状態でした。

あとはそのお宝とも言える要素たちを、限られた紙面の中で、ひとつなぎに道筋をつけていく。多く書けば読みづらい、短く書けば言い足りない。そのバランスを見つけていくことがとても難しかったです。今回の郵便振込書付リーフレットが成果を生み出し、病気や障がいをもつ子どもの「きょうだい」支援の輪が一層広がることを心から願っています。

助成団体コメント 「ソーシャルシップに参加した感想を教えてください!」

NPO法人しぶたね

代表

清田 悠代 様

これまでの活動は主に助成金とご寄付で行ってきたのですが、活動が広がり、さらに資金を安定させることが必要になり、昨年から会員制度をつくって会員さんの募集を始めました。しかし、始めてはみたものの、どのような設計にして、どんなふうに広報をしていけばよいのかの知識もなく、事務局の業務を担えるスタッフも少なく、困っていたところに今回の助成プログラムを知り、プロのデザイナーの方のお仕事にふれてみたくて応募しました。 選考会では、審査員の方がきょうだいたちの抱えるつらさに思いを馳せて涙を浮かべてくださったり、「必要な活動だね」「頑張ってくださいね」と、他の審査員の方やスタッフの方々、参加されていた団体の方々も声をかけてくださり、みなさまの優しさに感激しました。 他団体の方々のプレゼンから学ばせていただくことも多く、貴重な機会をいただきました。 デザイナーの林田さんはお忙しい中ていねいにヒアリングを重ねてくださり、こちらが伝えたいことではなく、リーフレットを手に取る方の立場で見ることを教わりました。どんなことがわかれば安心してお金を託せるのか、どうすれば応援してくださる方々のお気持ちが子どもたちの笑顔につながっていることが見えやすくなるのか…これまで自団体で作ってきたリーフレットの半分以下の文字数で、活動の必要性や意義が何倍もわかりやすく伝わり、応援したいと思ってくださる方々のお気持ちをすぐ活動につなげられるデザインに仕上げていただき、新たな会員さんのご入会も増えています。ニッチな活動こそ取り組む課題の伝え方や見せ方が重要で、小さなNPOの素人スタッフが担うには時間的にも資金的にも大変難しい部分だと日々感じています。数々のすばらしいデザインを生み出してこられた林田さんが伝え方見せ方の新しい視点を惜しみなく授けてくださり、とてもわくわくして宝物の経験でした。ありがとうございました。