SOCIALSHIP2018でリーフレット制作の助成先に選ばれたのは「ケア・インターナショナル ジャパン」。
国外での評価に比べて、国内では戦後の日本でも活動していたにもかかわらずあまり知られていないという課題があり
多岐にわたる団体の活動を説明できるツールを必要とされていました。
「ともに考え、ともにつくり、ともに答えを見つけあう」という
長い道のりを経て産み出されたリーフレットは、現在、全国各地で配布されています。
ケア・インターナショナルは、国外では人道・緊急支援を行う国際協力NGOとして一定の評価を得ていますが、国内においては、戦後の日本でも活動していたにもかかわらず、あまり知られていないという課題を抱えていました。また、活動分野が多岐にわたるため、わかりやすく団体の活動を説明できるツールを必要としていました。
そのような中、リーフレット助成対象に選んでいただいたことは、一筋の光が差し込んだようでした。
リーフレットは、デザイナーの林田さんと「ともに考え、ともにつくり、ともに答えを見つけあう」という長い道のりを経て産み出されたものです。私たちが抱える課題に真摯に向き合って、ともに悩んでいただいたことに心から感謝しています。このリーフレットは、現在、全国各地で配布されています。リーフレットを通じて、私たちの活動を一人でも多くの方に知っていただき、グローバルな支援の輪が大きく、大きく広がっていくことを切に願っています。
広報
甲斐 博子 様
世界90ヶ国以上で人道支援活動を行う国際NGOケア・インターナショナルの一員です。第二次大戦後、アメリカの市民がヨーロッパにいる親戚や友人に緊急物資が詰まった「CAREパッケージ(ケア物資)」を送ったことが団体発足のきっかけです。
ケア物資は、日本にも届き、困窮した1,000万人の日本人が支援を受けました。その支援を受けた人々が次は世界に恩返しにと、1987年5月、現在のケア・インターナショナル ジャパンを設立しました。
現代のCAREパッケージは、「箱」にはおさまりません。今は、日本を含む14のメンバー国がケア・インターナショナルを構成し、災害時の緊急・復興支援や開発支援という形で世界中に届けています。その過程において、女性と女子にフォーカスし、貧困のない社会を目指しています。また、すべての事業で、ジェンダー平等と女性と女子のエンパワメントを進めています。
重なりあう手が印象的なケア・インターナショナル ジャパンさんのロゴ。ロゴデザインに携わるデザイナーで知らない者はいないぐらい、有名なデザインです。個人的な話になりますが、新婚旅行で行った海外の空港で広告を見かけたことも記憶にあります。グローバルに活動を展開されているケア・インターナショナル ジャパンの胸を借りるくらいの心持ちで、リーフレットを制作させていただきました。
第二次大戦後、日本にも「CAREパッケージ(ケア物資)」が届いており、困窮した1,000万人もの日本人を救ったという事実を初めてしりました。その大いなる恩返しに小さいながらも携わらせていただいたことに、一人の日本人としてありがたく感じています。
制作にあたっては、ブランドイメージを崩すことのないように、でも、従来のリーフレットのバージョンアップを目指し、いままでの広報物では扱われなかったようなデザインの開拓にチャレンジしました。
このリーフレットが、活動内容の理解浸透につながることを心から願っています。
株式会社ガハハ
アートディレクター
グラフィックデザイナー
林田全弘